不用品・大きなゴミの処分について
まず「売る」か「あげる」かを考える
まずは、捨ててしまう前に不用品を「売る」か「あげる」かを考えましょう。後述しますが、処分するときはお金がかかるケースが多いので、できるだけ売るかあげるかした方が有効活用できて、経済的にも助かります。
個人で手軽に手持ちの商品を売る方法の一つに、インターネットショップやインターネットオークションの利用があります。あとはオーソドックスに、リサイクルショップや専門の買取り会社に依頼するというやり方でしょう。買い取りが難しそうなものや愛着があるものは、友人・知人にあげるという可能性を探ります。友人・知人にあげるときは、相手の趣味・嗜好(しこう)に合いそうな物ならば直接連絡するのもいいですし、そうでなければSNSで呼びかけるという方法もありますね。では、品物別に売り方を見ていきましょう。
【衣類・ブランド品】
衣類やブランド品は専門の買取り会社を利用する方法があります。インターネットと実店舗の二種類がありますが、どちらも査定依頼して見積り金額を出してもらった後に、売却意思を確定します。宅配買取りサービスを行っている会社もあるので、各社のサービス内容を見比べてみるといいでしょう。
【書籍類】
小説や漫画、写真集などの書籍類に関しては、古本屋に持ち込んでもいいですし、インターネットで売ることも可能です。大手の古本屋では宅配買取りや出張買取りサービスなどを行っているので、時間がないときは便利です。
宅配買取りは、段ボール箱に書籍を詰めておけば宅配会社が取りに来ます。それを買取り会社が査定して、後日買い取りの見積り金額を知らせてくれます。金額に同意すれば、振込みなどで支払いが行われ、完了となります。ただし、希少品など、ある程度高額で売れそうなものは、個別にネットオークションに出品するという手段もあります。
【家具・家電】
家具・家電についても、リサイクルショップのほか専門の買取り会社が利用できます。粗大ゴミ等で廃棄処分する場合は費用が高くなることがあるので、あてがあるならば知人・友人にあげた方が経済的です。
処分方法と費用について
さて、売ることもあげることもできない物は、廃棄処分するしか選択肢がありません。一般家庭ゴミで捨てられる物であれば分別して捨てればよいのですが、大型の物は以下の処分方法になります。引取り先ごとに見ていきましょう。
【自治体】
最も一般的なのが、市区町村などが行っている粗大ゴミの回収です。料金は大きさや種類によって異なりますが、おおむね数百円から1,000円程度のようです。インターネットや電話で回収の申し込みをしたら、所定の収集シールを購入し、申込時に決めた収集日などを記入して廃棄物品に貼付します。収集日に所定のゴミ集積所に置いておけば回収してくれます。ただ、手順やシールの購入先などは自治体ごとに違うので、必ずホームページなどで確認してください。また、収集できないものもあるので、この点も確認してから申し込みましょう。
【民間処理会社】
民間処理会社とは、大型の家具・家電をはじめ不用品全般を引き取ってくれる不用品回収会社です。この回収会社を利用する場合は、まず査定を依頼して、「買取り」「無料引取り」「有料引取り」のどれなのかが決まります。「買取り」になれば、見積もりに応じた買取り金額を受け取ります。
「有料引取り」でも引き取り金額が見積もられるので、その費用を支払った上で物品を回収してもらいます。見積もりによりますが、自治体の粗大ゴミ回収よりも高額になる可能性はあります。
【引越し会社】
引越し会社に引越しと一緒に不用品の引き取りをすることもできます。ただ、オプションサービスになるので、費用は高めになります。
このケースの最大のメリットは、ラクだということです。回収物の指示だけで引越しのときに一緒に持っていってくれるので、外に出しておくなどの準備もいりません。ですから、重い大きな物でも住居を傷つけたりせずに済みます。また、別日に回収手配をしなくていいという点でもラクでしょう。
いずれも早めの依頼を
さて、このように不用品・粗大ゴミの処分方法はいろいろありますが、どれも前もって準備・手配しておくことが大切です。特に自治体の回収は日にちが決まっているので、「明日・明後日回収」はほぼ無理です。混み合っている場合は一週間以上先の回収になることも多いので、捨てると決めたら早めに手続きしましょう。
また、民間処理会社も繁忙期はすぐに来られない場合があるので、引越しが決まったらすぐに相談することをおすすめします。引越し会社も内容の確認と見積もりの時間が必要なので、早めに依頼しましょう。
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